タイトルTPPの真実
著者・編者;西川 公也 
出版社;開拓社
出版年;2017年
ISBN;9784758970037
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内容紹介

TPPの交渉で、日本は何を守り、何を得たのか。権謀術数渦巻く外交の場。出遅れ不利な立場から11ヶ国を相手取り、交渉現場で戦った西川公也衆議院議員が語るTPPの真実。 農林議員でありながら、TPP締結のために尽力した西川議員。裏切り者、これで日本の農業はお終いだと、非難を浴びながらも、それでもと、日本の農林水産の為に奔走した男が勝ち取ったものとは?国家間の熾烈な交渉現場が詳らかになる。

出版社からのコメント

一度は出版が見合された本書です。交渉上あらゆることが秘匿された協定ゆへ、その内幕を描いた点に焦点が集中し、TPP法案審議において野党の攻撃材料として利用されたようです。外部からではわからぬ協議内容、外交模様、その内幕。その情報が公開され、共有されることに意義があります。

内容(「BOOK」データベースより)

交渉は五分の理屈なら、相手に同調することなく、最後までわからず屋を通すほうが必ず勝つ―。2年8カ月間という長期にわたった未曾有のマルチ交渉。その熾烈な内幕を明かす!

著者について
衆議院議員(現在6期)。1942年栃木県さくら市(旧氏家町)生まれ。東京農工大大学院修了。栃木県議会議員、同議長を経て、1996年衆議院議員初当選。自民党の農業基本政策委員長、政務調査会副会長、TPP対策委員長、また、安倍晋三内閣の農林水産大臣などを歴任し、2015年自民党農林水産戦略調査会長、2016年衆議院環太平洋パートナーシップ協定に関する特別委員長に就く。『食料逼迫 ~混迷するWTO交渉の真相と日本農業の方向』(家の光協会)、『構造改革フォーラム発進! 』(中国印刷)などの著書がある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西川公也
衆議院議員(現在6期)。1942年栃木県さくら市(旧氏家町)生まれ。東京農工大学大学院修了。栃木県議会議員、同議長を経て、1996年衆議院議員初当選。自民党の農業基本政策委員長、政務調査会副会長、TPP対策委員長、また、安倍晋三内閣の農林水産大臣などを歴任し、2015年自民党農林水産戦略調査会長に就く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

はじめに 
第1章 TPP(環太平洋経済連携協定)とは
  1. TPPの意義と政治的背景 
  2. TPPの原型「P4」 
  3. ホノルル宣言 
  4. わが国の経済連携協定(EPA)と最近の国際トレンド 
  5. 実質的には「日米FTA」 
  6. 「P4」発効から大筋合意まで (1)日本参加以前の会合状況 (2)日本参加後の会合状況 
第2章 TPP参加表明 族をもって族を制す
  1. 政界始動 
  2. 総理からの電話 TPP対策委員長就任 
  3. TPP対策委員会の人事配置 
  4. 党決議策定のための検討を開始 
  5. 着座での質疑応答の役員会 
  6. 国会決議 
  7. 党決議の原型 
  8. TPP交渉の「防波堤」となった党決議 
  9. 安倍首相 自民党大会で参加表明 (1)安倍晋三総裁演説 抜粋 (2)石破茂幹事長演説 抜粋 
  10. 衆議院予算委員会 経済対策・経済連携等についての集中審議 
  11. 政府対策本部の設置 (1)政府対策本部人物紹介 (2)埼玉県入間市の研修所合宿 (3)事実なら大変だ! (4)職務質問 
第3章 交渉で守る、農林水産分野に最大の配慮
  1. 農林水産物と鉱・工業品 
  2. 農産物の重要5品目 
  3. コメの概況 
  4. 小麦・大麦 
  5. 牛・豚肉 (1)牛肉 (2)豚肉 
  6. 乳製品 
  7. サトウキビと甜菜
  8. 政府・与党内の意思決定体制・役割分担 
第4章 アメリカの無理難題、通商交渉と課題
  1. 日米合意概要 
  2. 通商法「スーパー301条」 
  3. 郵貯のお金と国民皆保険 
  4.  ISDSの必要性 
  5. 関税引き下げの歴史とタリフライン 
  6. 難航3分野 
  7. 関税撤廃年数の数え方 
第5章 反対勢力 農林族
  1. 農林族の人模様 
  2. JA全中の激しい反対 
  3. 日本農業新聞 
  4. ミニマム・アクセス米の数量 
  5. TPP参加の即時撤回を求める会 
  6. 参加団体に感謝 
  7. 自民党派遣団 
  8. 恒例化する記者懇談会 
  9. 国内でも延々と続いた長い夜の懇談会 
  10. 経済界のクビ実検 
第6章 誰も知らない議員外交
  1. マルチ交渉の基本戦略 
  2. 議員外交の意義 
  3. 官僚と政治家の違い 
  4. 自由化率と飛行機の座席数のたとえ話 
  5. 各国が踏み込まれたくないところ (1)アジアの国々 (2)政府調達 (3)アメリカのジョーンズ法 
  6. 「手の内」探った相手国の生産力調査 
  7. 交渉開始 マレーシア (1)マルチ交渉始動 コタキナバルから真剣勝負 TPP交渉へ初参加 (2)マレーシア (3)違法伐採 (4)マレーシア訪問 (5)マラッカ視察 (6)ホテル(バスタブは大事) 
  8. ブルネイ (1)ブルネイ (2)アンガス牛と北海道産品 (3)コピー旅券での「国境越え」 
  9.  「聖域」見直し バリ会合 (1)「聖域」見直しの表明 (2)安倍首相から労いの言葉・バリ島事情 (3)厳戒態勢(ライフル銃にドキドキ) 
  10. シンガポール (1)甘利大臣の出張問題――内閣委員会、それともTPP閣僚会合・・どちらを優先―― (2)再びシンガポール (3)三たびシンガポール (4)ジョホール水道の思い出 (5)世界のコメ価格 (6)赤いネクタイ(持つべきものは)  
第7章 まだまだ続く議員外交
  1. ベトナム (1)目視での速度違反取り締まり 
  2. 日豪EPA オーストラリアと「先行婚約」が急展開した日豪EPA (1)閣僚会合を抜け出してロブ大臣と「密会」 (2)キャンベラでの会談 (3)「ロブの鞭」プレゼントの含意 
  3. ニュージーランド(NZ) (1)難しかった空港検疫 
  4. 対アメリカ戦略 (1)対米重視「鶴岡戦略」から多国間戦略への転換要請 (2)オバマ来日と日米「実質合意」 (3)日米首脳会談 1割れたマスコミ報道 2連立方程式合意 3ファイナルアンサー (4)アメリカ牽制 (5)私の閻魔帳 
  5.  「聖域死守」アメリカとの神経戦 (1)全体の情勢 (2)カトラーとの会談 アメリカへの主張 (3)バイデン副大統領来日 (4)アメリカの交渉相手 
  6. 北米歴訪 (1)メキシコ グアハルド経済大臣と会談 (2)日経企業からの要請、種苗研究所訪問 1日本企業との懇談 2種苗研究所 (3)カナダ訪問 (4)カナダ畜産物供給管理団体 (5)アメリカ訪問 (6)アメリカの弱点 1アメリカTPA法の攻防――アメリカ貿易促進権限法案をめぐってーー 2朝の散歩 3対米交渉の基本方針 4アメリカ業界団体との対話 5アメリカ経済界の「本丸」 6フローマンとの強気の対決 
第8章 農林水産族議員の頂点に
  1. 農林水産大臣 (1)農林水産大臣就任 1国内の需要拡大 
  2. コメ改革 
  3. 農協改革(農協法) 
  4. 農業委員会の改革 
  5. 農業生産法人(農地法) 
  6. インナー会議 
  7. フローマンUSTR代表からのメッセージ (2)農水官僚はセールスに徹せ! (3)小象の贈物 (4)記者との朝食 (5)ミャンマー法んノン フードバリューチェーン構築 (6)ベトナム サン国家主席と対談ーーかんがい排水、漁港整備ーー (7)みずから答弁した日豪EPA国会承認手続き (8)大臣答弁要旨 (9)意思は言葉で伝えよ! (鳥インフルエンザ) (10)シドニー閣僚会合 (11)北京閣僚会合 2 党農林水産戦略調査会長 (1)農林水産大臣辞任と復活 (2)党三役現地調査 秋田・和歌山・新潟  
第9章 交渉最終局面に
  1. マウイ会合 (1)なぜ大筋合意に至らなかったのか (2)ロブ大臣への「恋文」 (3)携帯電話の異様音 (4)新国立競技場と森林問題 1木材の自給率と新国立競技場 2林業・木材産業の問題――成長産業化の実現ーー (5)NZとの調整 
  2. アトランタ最終交渉 (1)アトランタの街 (2)アトランタでの最終交渉 (3)全米豚肉生産者協議会との攻防 (4)「延長」続く緊迫のアトランタ (5)アトランタでの最終局面 
第10章 攻守交替、攻めの日本へ
  1. 水産日本の復活 (1)水産日本の復活 (2)サケ・マス日露漁業交渉 
  2. 地方行脚 (1)キャラバン隊編成 (2)自民党ふるさと市場 (3)地方との話し合いーー不安解消のためにーー 
  3. 国内経済への影響 (1)TPP合意による影響額 (2)世界銀行による影響試算 (3)TPPルール分野において想定される具体的なメリット例 
  4. 今後懸念される問題点 (1)7年後の再協議はどうなるのか (2)遺伝子組み換え食品の取り扱い (3)TPPの医薬品分野における生物製剤に対するアメリカ国内反応 (4)たばこのISDS(投資家対国家の紛争解決)問題 (5)原料原産地表示 (6)HACCP(ハサップ) (7)こんにゃく芋 (8)競走馬 (9)酒・たばこ 
第11章 努力を重ねた国内対策
  1. TPP国内対策 (1)不安解消・農業所得の増大と森林の活用 (2)国内対策の検討 (3)農林水産業団体からの要請 (4)輸出戦略について 1農林水産物・食品の輸出 2中国の輸出規制 3中国市場受け入れ働きかけ 4EUによる日本産食品の輸入規制の緩和について 5在外公館と連携した日本産新米のPRについて (5)攻めまくった経済産業省 (6)TPP審議の特別対策委員会の設置へ (7)二階会長からの慰労と激励 (8)TPPに伴う関係法律の改正 (9)幻のクーデター 
  2. 2016年(平成28)年 第190回国会施政方針 (1)TPP演説 (2)充実した対策 (3)嬉しい電話 第12章 大規模デモのなか署名式 1 TPP署名・閣僚会合について 2 TPP発効に向けての今後の手続き 3 大筋合意と協定におけるライン数の変更 
第13章 最近の各国の状況
  1. TPPに関する各国の国内手続き 
  2. 日本の状況 
  3. アメリカの状況 
 第14章 TPPを巡る懸念や不安に関するQ&A

むすびに
資料編
用語解説