タイトル動的平衡2 生命は自由になれるのか
著者・編者;福岡 伸一 
出版社;木楽舎
出版年;2011年
ISBN;9784863240445
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内容紹介

生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にある。鮮やかに喝破した前著から2年。生物学の新しい潮流エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化を遂げた福岡生命理論の決定版がついに登場。

著者について

福岡伸一(ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞および中央公論新書大賞を受賞し、ベストセラーとなる。他に『ロハスの思考』(ソトコト新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『できそこないの男たち』(光文社新書)、『動的平衡』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、『ルリボシカミキリの青』(文藝春秋)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、阿川佐和子さんとの共著『センス・オブ・ワンダーを探して―生命のささやきに耳を澄ます―』(大和書房)。対談集に『エッジエフェクト』(朝日新聞出版)、翻訳に『すばらしい人間部品産業』(講談社)他。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

福岡伸一
生物学者。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞および中央公論新書大賞を受賞し、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

第1章 「自由であれ」という命令 ――遺伝子は生命の楽譜にすぎない
  • 生命体は遺伝子の乗り物か
  • 働きアリにみる「パレートの法則」 
  • ホモ・ルーデンスかロボット機械か 
  • サブシステムは自然選択の対象にならない
  • 生命の律動こそ音楽の起源
  • 生命を動かしている遺伝子以外の何か
  • 遺伝子は音楽における楽譜
  • 卵環境は子孫に受け継がれる
第2章 なぜ、多様性が必要か――「分際」を知ることが長持ちの秘訣
  • 子孫を残せないソメイヨシノ
  • 植物は不死である
  • 進化で重要なのは「負ける」こと
  • センス・オブ・ワンダーを追いかけて
  • なぜ、蝶は頑ななまでに食性を守るか
  • 動的だからこそ、恒常性が保たれる
  • 多様性が動的平衡の強靭さを支えている
第3章 植物が動物になった日――動物の必須アミノ酸は何を意味しているか
  • なぜ食べ続けなければならないか
  • なぜ、動物が誕生したか
  • グルタミン酸においしさを感じる理由
  • 「うま味」を探り当てた日本人
  • 地球を支配しているのはトウモロコシ
  • アミノ酸の桶の理論
  • 運動、老化にはBCAAが効果的   
第4章 時間を止めて何が見えるか――世界のあらゆる要素は繋がりあっている
  • 昆虫少年の夢
  • 日本最大の甲虫ヤンバルテナガコガネ
  • ファーブルの言明
  • 人間は時間を止めようとする
  • この世界に因果関係は存在しない
第5章 バイオテクノロジーの恩人たち――大腸菌の驚くべき遺伝子交換能力
  • タンパク質研究の最大の困難さ
  • 大腸菌が遺伝子組み換え技術を可能に
  • 大腸菌とヒトの共生
  • 風土に合ったものを食べる知恵
  • 大腸菌の驚くべきパワー
  • 細菌たちのリベンジ――腸管出血性大腸菌O104
  • 遺伝情報の水平的に伝達するプラスミッド
第6章 生命は宇宙からやって来た――パンスペルミア説の根拠
  • 地球外生命体の証し
  • DNAが先かタンパク質が先か
  • チェック博士のRNAワールド
  • 「生命誕生までに八億年」はあまりにも短い
  • パンスペルミア説
第7章 ヒトフェロモンを探して――異性を惹き付ける物質とその感知器官 
  • ファーブルが探した誘引物質
  • ブーテナントとシェーンハイマー
  • なぜ「生理は伝染る」か
  • ヒトにもあるフェロモン感知器官
  • フェロモン香水を作った人たち
第8章 遺伝は本当に遺伝子の仕業か?――エピジェネティクスが開く遺伝学の新時代  ト
  • リプレット暗号とは何か
  • なぜ、生命の起源は単一だと言えるか
  • 生物は不変ではなく、動的なものだ
  • ダーウィンの予言     
第9章 木を見て森を見ず――私たちは錯覚に陥っていないか
  • 花粉症は、薬では治らない
  • 生命は水でエントロピーを捨てている
  • 達成できそうにないCO2削減目標
  • 排出権取引の胡乱さ