タイトルアステイオン (77) 【特集】それでも民主主義
著者・編者
  • サントリー文化財団 
  • アステイオン編集委員会 編
出版社;阪急コミュニケーションズ
出版年;2012年
ISBN;9784484122335
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内容紹介

【特集】 それでも民主主義

アリストテレスが民主主義(デモクラティア)を語った時、 それはプロの政治家を選挙で選ぶ現代の常識とは異なって、 市民がくじ引きによって交代で公職を担当する政治制度を意味していた。 しかもそれは、多数者(デモス)が自らの利益のために国家(ポリス)を支配する政治のことで、 公益のために市民が協力する国制(ポリティア)の逸脱型とされた。
つまり良き政治体制を意味していたわけではない。 今日、民主主義はほとんど唯一の正しい政治のやり方を意味し、 それに疑問を呈することはとりわけアメリカでは異端である。 だが現実の民主政治に選挙民が不満を募らせているのは、 政権交代後の期待が幻滅に変わった日本だけではない。
民主主義の総本山を自認するアメリカでもワシントンへの不信は強いし、 ヨーロッパでは高邁な欧州統合の理想は、草の根の民衆の反発に晒されている。 他方で非民主的な中国は世界で存在感が急速に増している。 もし権威主義体制がうまくいくのなら、なぜ民主主義でないといけないのか。 民主主義とはいったい何で、その可能性と限界は何なのだろうか? 改めて民主主義を正面から考えてみようではないか。 (特集 扉より) その他、論考、時評など。

【おもな執筆者】
  • ジョン・ダン(ケンブリッジ大学名誉教授)
  • 宇野重規(東京大学社会科学研究所教授)
  • 空井護(北海道大学大学院法学研究科教授)
  • 山本達也(名古屋商科大学コミュニケーション学部准教授)
  • 倉田徹(金沢大学人間社会学域国際学類准教授)
  • 田辺明生(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
  • メリッサ・ウイリアムズ (トロント大学政治学部教授)